MSIGシリーズのトレランレースに出るのは、シンガポールに続いて2回目。
コース情報の提供がいいかげんで、正確な全体マップは1週間前にならないと公開されない。それすらもかなり大雑把なもので、印刷しても、土地鑑がない選手の場合はほとんど参考にならない。
高低図はそもそも公開されていない。
コースの路面状況(舗装なのか、未舗装なのか、といった情報すら)さっぱり公開されていない。
まあ、それを前提に楽しむつもりでエントリしたんだけど、もうこのシリーズの様子はだいたい分かったので、もうこれからは出ないと思う。
前日に現地入り
銅鑼湾に宿を取った。コースは香港島側だ。ビブラムHK100で新界側は走ったことあるけど、こちら側は初めて。
上環のAction Xストアでレースキット受け取り。
2015年1月のビブラムHK100のときにもこの店に行ったけど、移転してた。以前はビルの高層フロアにあったけど、路面店になっていた。しかし以前より狭くなっている。
エントリしたものの出られなくなってしまった仲間の分も代理受け取り。
夜、荷物の整理をしていたら、なんと!レンズ交換式CEBEのアイウェアのスモークレンズが欠けているのを発見。
引っ掛けて固定する部分なので、ここが欠けていたら使用不可能だ。
もうだいぶ長いこと使っている。
何やかやで10年くらい経つかもしれない。
御徒町のアートスポーツで買ったものだけど、日本国内においてはマイナーブランドなので、交換レンズが手に入るかどうかは不明だ。
体調が絶不調
実は、このツアーの前の出張で、ホテルの乾燥にノドをやられてしまい、風邪気味だった。クスリが嫌いなので、放置して治すわけだが、どうも段々悪化してきてしまっていて、体調がかなり悪い。
まあ、仕方ない。
所与の条件でベストを尽くすのみ。
前夜は早めに就寝。
当日の朝も不調
まあ仕方なし。事前に申し込んでいたシャトルバスが、金鐘から出る。
途中、雲南米線の店で腹ごしらえをしてから、シャトルバスで、山の上のスタート地点へ。
エントリリストを見ると日本人も、主に駐在員がたくさん出るようだったのだが、まったくお会いしなかった。
7時にスタート。
50kmの部も、ハーフ24kmの部も一斉にスタート。
コースはすぐに細い舗装の遊歩道に突入し、渋滞するが、そもそも参加者数がそれほど多いわけではないので(3~4百人くらいかな)、渋滞と言ってもたかが知れている。
ストレスを感じるほどではない。
しばらくは、舗装メイン。
見晴らしがよく、思わずおおっ!と声を上げそうになるが、地元の選手にとっては当たり前だけど見慣れた景色なので、チラリとも見やしない。
歓声を上げるのも気恥ずかしくなってしまう。
ビブラムHK100と比べると、地元選手率が高いようだ。
舗装の遊歩道は、意外と落ち葉がたくさん溜まっていて、掃除がなされておらず、滑ったりする。
それほど人がたくさん通らないような区間では、端の方は苔が生えていて、これまた滑る。
斜度はそれほどない。
走ろうと思えば延々と走れるような感じ。
CP2 24km地点にて、リタイアを考える
CP2に到着。
ハーフの部は、ここで終了。
50kmの部は、ここからぐるっと一周する形で再びこの場所に戻ってきてフィニッシュする。
従って、もしリタイアするならば、このCP2は最適な場所なのだ。
体調はいよいよ悪く、走っているうちに頭も痛くなってきた。
時々寒気がするし、代謝異常な感じもする。
しかし、寒気は、汗冷えによっても起こるので、どちらが原因かは分からない。
胃腸はまったく正常で、エイド食をもりもり食べることができる。
(大した食べ物はなかったけど)
まだもう少し走れる気もする。
しかし、リタイアするならココがベストポイントだ。
CP2にたどり着くまでは、すっかりリタイアするつもりで、エイドでむしゃむしゃバナナを食べながら座り込んでしまった。
実は、関門時間切れは何度も経験があるけど、時間に余裕があるにも関わらず自らの意思でリタイアしたことは一度もない。「リタイアします」って言えばいいのかな?そもそも英語で何ていうんだろう、リタイアって和製英語っぽいしな・・・などと考え始める。
しかし、20分ほど休憩したら、なぜか回復。
何故かノドの奥のいがらっぽさも消え、風邪が一瞬にして治ったかのような感じだ。
思い切って、走り続けることに。
後半のトレイルの方が、おもしろかった
トレイルの様子はかわる。
走って面白いコースになる。
エイド食は、バナナとオレンジがメイン
どこのエイドにも、バナナとオレンジはあった。
エイドによっては、ピーナツバターサンドがあるところも。
飲み物は水のみ。
気温は高く、30℃以上あるので、汗はだらだら止まらず、とにかく水を大量に飲む羽目になる。
ハイドレの容量が1.5リットルだったので、15kmも走れば空になってしまう。
エイドのたびに満タンに補充した。
最後のCP。
この辺りになると、前後の選手の数はだいぶ少なくなってくる。
まともな体調なら余裕で完走出来るはずのレースなので、関門タイムを一切調べていなかった。
激しいアップダウンの山。
しかも階段。
これはキツイ。
脚にくる。
しかし、風邪は本当に治ったようだ。
体調はすっかり回復している。
10:17'50"でフィニッシュ!
やった!と思ったけど、どうやら制限時刻を過ぎていたみたい。
気持ち的には、体調不良を克服しての見事な完走、という感じだけど、オフィシャルにはDNFということになる。
バスで宿に帰り、シャワーを浴びてから、上海料理で一人アワードパーティ。
実計測距離:49.0km
10:17'50"
累積上昇高度:2,217m
累積下降高度:2,381m
(スタートとフィニッシュ地点が違うので)