2018年9月15日土曜日

2018/9/1 京都一周トレイル グランドトラバース65

初めての、京都のトレイル

山に囲まれた盆地である、京都のトレイルには興味があった。
土地勘のない里山のコースは、地図に載っていない道が現れたり、分岐の表示がわかりにくかったりすることが多いので、一人で走るのはしんどい。
手頃なトレランレースがあれば出たいものだ、と考えていた。

アクトレップ(株) 第2回 京都一周トレイル グランドトラバース65 2018

65kmで、嵐山をスタートして、時計回りに京都の外輪トレイルを回り、比叡山を抜けて山科に降りてくる、という、手頃なコース。
まさに、ちょうど求めていたレースだった。

地元団体やNPOが町おこしを目的に開催しているレースではなく、民間企業が主催している。

また、知らなかったのだが、「京都一周トレイル」というコースが整備されていて、道標類もしっかり設置されているようだ。「関東ふれあいの道」のようなものだ。

webサイトがあまりに貧弱なため、少人数で手作りの草レースを想像していたのだが、意外としっかりした、ちゃんとしたレースだった。


前日に京都入り

夜行深夜バスにて、前日早朝に京都に着。
一日、のんびりと京都観光をする。
朝方、雨が降り、伏見稲荷の千本鳥居の中腹では一時雨に閉じ込められたものの、それ以降は日差しも強くて汗だくになるほどの天気だった。


雨の嵐山をスタート

当日の朝は雨。
ほぼ終日雨の天気予報で、もうここまで雨一色の天気予報だと、かえって諦めもつくというものだ。

嵐山の会場へ。
かつてトライアスロンチームのスイム練習会で一緒だったTさんに久しぶりにお会いする。3年前の宮古島以来だ。
元々関西の方なのだが、転勤で兵庫に戻っていたのだ。


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軽く近況報告を交わしたのみで、じっくりと旧交を温める間もなく、すぐにスタート。
それほど大人数のレースではないが、すぐに観光客が多い街中を通過するため、3段階のウェーブスタートだ。

スタート時点では、それまで降っていた雨はやんだ。
その後、再びポツポツ降り出して、しとしと篠突く雨が午後遅くまで降り続いた。
気温が高いため、カッパを着込む選手はほとんどいなかったようだ。


スタート。幸い、雨のために観光客、ハイカーは少なかった

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スタートしてしばらくは、観光地の中を通り抜けていくのだが、
早朝かつ雨天のためか、観光客の姿は少ない。

フィニッシュ地点まで、「京都一周トレイル」は、インバウンドも含めた観光客ハイカーが多いそうなのだが、この日はほぼ皆無だった。
むしろ雨でかえって良かったのかもしれない。


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すぐに川沿いの遊歩道へ。


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ところどころ滑りそうでヒヤッとするところもある。


地図から想像する以上にアップダウンあり、意外とキツい

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コース地図を見て、たいしたアップダウンはなく、なだらかな里山だと想像していたのだが、さにあらず。

本格的なトレイルだった。

里山なので、そこかしこで集落を通り抜けて、コンビニで買い食いしたりすることもできるだろう、と想像していたのだが、これも当てが外れた。
コース上にコンビニはない。
2つ、3つ集落を抜けていくが、かろうじて自販機がある程度。
鞍馬と貴船では土産物屋はあったが、コンビニはなし。


コース案内は分かりやすく、迷う心配はなし

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コース案内表示は、この写真のようにしっかりと設置されていた、迷いやすい場所はほとんどない。

そもそも、参加者数がそこそこ多いため、前後に他の選手が誰もいない、といった状況はほとんどなかった。


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杉林の中を走る。

アップダウンは意外とある、と前に書いたが、斜度はそれほどなく、ほぼガシガシと走れる。基本的には、里山といった感じの山々なので、岩場もなければ鎖場もない。


エイドは貧弱

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鞍馬寺。

この前にエイドがあった。

飲み物は、水、スポドリ、麦茶がある。

エイド食はどこも貧弱で、たいしたものはない。
これは事前情報通りだったので、おにぎりを3つとジェルを持っていった。


登りもがっつり走る
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上州武尊山の前の調整のつもりなので、普段のレースならば大事を取って歩くような緩やかな登りも、後に蓄積していくダメージを気にせずにガシガシ走った。


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杉林が多い。


比叡山を通り抜ける

ちょっと楽しみにしていたのが、後半の比叡山。
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比叡山のお堂。

比叡山の中を抜けていくわけだが、メインルートではないようだった。
観光客も少ないし、どの建物が何なのか、よく分からない。


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灯籠の回廊。


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コースをちょっと外れて、白洲の庭園を鑑賞する。


午後遅くなってくると、雨が上がった

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比叡山からは、京都市内が一望できる。

いいねえ。
意外と距離があるはずなのだが、救急車のサイレンが鮮明に聞こえたりして、不思議な心持ちがする。


そこそこ好タイムで日没前にフィニッシュ

大文字焼きの現場を抜けて、山科の毘沙門堂にフィニッシュ。
レギュレーション上、ライト所持必須なのだが、ライトを使わずに済むくらいの、自分としては予想外の好タイムでフィニッシュすることができた。

51.7km
9:45'44"
獲得高度 3,300m

https://go-wellness.epson.com/neo-run/user/view/shareWorkout.html?shareId=309081024265985200000000000

距離は公式には65kmのはずなのに、GPSウォッチによると、51.7kmとなっている。かなり差がある。
フィニッシュ後は、前後の選手たちと和やかに記念撮影をするなど。
Tさんとその仲間をお待ちして打上げに合流するつもりだったのだが、間もなく日没となり、蚊がひどかったので、山科駅前に一人移動して、居酒屋で時間をつぶした。結局、連絡がうまくいかず、そのまま宿へ。


すごくいい雰囲気で、楽しいコース、楽しいレースだった。
この運営会社、アクトレップは、関西中心に幾つもレース運営をやっているようなので、他にもいろいろ出てみようと思う。