49.1km(GPS測定による距離)
8:44'21"
累積高度 1,697m
今年は海外レースへの参加に力を入れている。
例年ならば、7月の三連休はOSJおんたけウルトラトレイルに参加していたのだが、去年OSJそのものに幻滅する体験をしてしまい、もう二度とOSJのレースには出ないと決めていたので、手頃なこのMSIGシンガポールへの参加を決めた。
直前までなかなか休みが決まらなかったので、わずか数日前にエアを宿を確保した。
前々日に現地入り。
仲間も誘ったが、結局、一人だけで参加することとなった。
熱帯の暑さをなめていた
シンガポールは何度も来たことがあるので、特に不安はない。しかし、熱帯の本当の暑さをちょっとなめていたな。
通常の旅行における、外を歩いて疲れたらお店に入ってビールを飲んで涼んだり出来る状況と、延々と走り続ける(移動し続ける)トレイルレースとでは暑さのダメージが全然違った。
中盤(ちょうど中間地点くらい)で胃腸がおかしくなり、気持ち悪くてバナナが食べられなくなった。
エイドにはバナナとオレンジと水しか無いのに。
何でもっとまともな食べ物がないんだろう?と不思議だったが、後で友人に指摘されて気づいたが、おにぎりとかパンがあっても腐ってしまうからだろう。
体感では、それほど特別に暑い、という感じはしないのだが。既に現地入りして3日目で、そこそこ身体が慣れているはずだし。
しかし、やはり暑いのだろう。
水分だけはたっぷり取ることにした。
エイドではハイドレに水を補給することが可能なので、常に1リットルくらい背負うようにした。
後半は、胃腸のだるさも消えて、バナナも食べられるように復活した。
コースは本格的なトレイル
コースマップが直前まで公開されず、高低図もなく、どんなコースかさっぱり事前情報がなかった。
webサイト上の説明文の中に「高低差はあまりなく、走れる高速レース」みたいな記述があり、他方で、熱帯のジャングルの中のようなトレイルの写真も掲載されていた。
直前に公開されたコースマップによると、国土の中心にある巨大な自然公園内がメインだったので、フラットダートとロードが半々くらいと勝手に予想した。
靴は、ソールの薄いやつでいいだろう、と、6,7年ものの履き古しのスポルティバ レースブレードを選択し、レース後は捨てて帰るつもりだった。
この予想と靴選択が甘かったな。
コースは、公園内の遊歩道中心とはいえ、しっかりしたトレイルだった。
乾季だが、昼間にザザーッと夕立が降るので、一部ぬかるんでいる箇所もあった。
スタート・フィニッシュゲート。
スタートは5時半。
まだ暗く、ライトが必携。
1時間ほどで、うっすらと空が明るんでくる。
この時期は、サマータイムなのか?
明るくなってくる時刻は、意外と遅い。
暗い時間帯に、折り返しのピストン区間があるのだが、そのシングルトラックがなんと対面通行だ。ちょっと危ない。
夜のうちは、芝は夜露でびっしょりで、靴の中までぐっちょり濡れた。
南国の熱帯雨林の中のコース。
自然公園内の遊歩道なので、岩場などはなく、基本的に高低差もそれほどないので、全コースが走れるが、僕はけっこう歩いた。
渋滞することもない。
コースにはリボンがついており、折り返しや分かりにくい分岐にはスタッフがいるので、迷うこともない。
水がまりがぐっちょりとした粘土質の土壌の上に溜まっているような箇所もあった。
遊歩道を普通に散歩する人たちや、レースとは無関係にトレイルを走ることを楽しんでいる人たちもたくさんいた。
キープレフトのルールがしっかりと守られている。
ゴルフ場をかすめる。
日差しは強く、気温も上がる。
何度くらいまで上がったのかな?
この辺の沼で、イグアナ?ワニ?を見た。
猿もいた。
聞いたこともないような鳥や虫の鳴き声が聞こえる。
そろそろ終盤だ。
この辺は、マウンテンバイクの人たちもたくさんいた。
基本的に富裕層の人たちで、レクサスとかに積んで走りにくるらしい。
そして、フィニッシュ。
あまり情報が少ないこのレース、ちょっと甘く見ていた。
意外と、しっかりしたコースで、楽しいレースだった。
制限時間は12時間でかなり余裕がある点も、スタッフに感謝。
この後、身体の汗を拭ってから国境を超えてジョホールバルへ。マレー半島を縦断してKLから帰国した。